「サバイバーミッションを手放す」赤ずきんとオオカミのトラウマケアを読んで

 

先日先にインスタグラムに感想を書いたのですが、

書き切れなかったことで私の現状に当てはまる「何度も繰り返し考えていたこと」についてお伝えします。

どなたかのご参考になれば幸いです。

 

75ページの解説内容を一部転載しながら自分の気持ちに照らし合わせて行きます。

以下、文章を引用させていただきます。

 

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着ぐるみからいろいろな作品ができたというのは、

「トラウマ体験や回復の体験を他の人に伝えることだけを指しているのではありません。

 

「サバイバーミッション」 (トラウマから生き延びた人が、トラウマを抱えた他の人を助けることを自分の使命とすること)にとらわれないでほしいのです。

 

いつまでもそのことをやり続けているために、自分自身の人生に踏み出せないということが、よく起こります。

 

回復とは、被害者でも加害者でもなくなり、サバイバーでもなくなり、そういう一般的な名前ではくくれない「誰ともちがう、私でしかない私」になることです

 

回復の過程において、あなたが誰かに過去のトラウマ体験を語ることだけが、誰かを救うメッセージになるのではありません。

 

それを生き延びたあなたの身体の動きや声が、あなたの創る詩や奏でる音楽や描く絵が、

人に何かを伝えます。

 

あなたが生きているだけで本当に十分なのです。

 

 

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結局、解説全文記載させていただきました

 

私はこの解説に心から救われました。

この解説に出会うために、ここ数年同じ場所を何度も行ったり来たりしていたように感じます。

 

以前の私は

「自分の人生経験を活かしたい。少しでも社会に還元したい」

「亡くなった友人の死も含めて児童虐待について多くの方に知ってもらいたい」という思いがありました。

自分が生き延びたことを「友人を二人も失ったことも含め」人に話すことで、

ほんの少しでも社会の一部に働きかけたり、どなたかの役に立てたらという思いが強くありました。

そのおかげで素晴らしい方々との出会いや機会に恵まれたことも事実です。

 

同時にどこまでも終わりがないことや、自分へ負担をかけ過ぎていることにも気がついていました。

 

2016年に写真家 長谷川美祈さんの被写体の一人としてお声がけ頂いた時は、大きなチャンスだったと今も心から感謝しております。

2017年の写真展開催までの期間に虐待の記憶をSTORYS.JPにアップする際、自分に負担をかけ過ぎていると自覚していたのですが、その時はベストだと思っていました。

2017年の11月に写真展の開催期間に色々な方と何度もギャラリーに足を運んでいた辺りから…肉体への痛みを時々感じるようになっていました。

 

「私はこれ以上無理をしてはいけないのかも知れない」と自覚し

「虐待のことから卒業しよう」と決心すると、虐待方面にまつわる相談が舞い込んできました。

自分が経験したことは、ある意味簡単に(というのは語弊があるかも知れませんが)対処することができます。今まで培ってきた経験がそのまま活きるので楽だと言えば楽な面もあります。

そして当事者は医療従事者ではないので、相談者との距離の取り方や時間の管理が専門職の方よりも難しかったりもします。(境界線の引き方など)

 

虐待の相談が入ると「やはり自分の経験を活かすならこっちの方面なのかも…」という気持ちの揺さぶりがあり、またしばらくすると「この分野では限界かも知れない」というできごとが繰り返されていました。

Aを選べばBに直面し、Bを選べばAに直面するという感じでした。

どの位だと自分に負担をかけず適切でいられるだろうか?とバランスを自分の中で探っていました。

言い換えると「どの位までなら耐えられるのだろうか?」…が本音だった気がします。

 

 

 

 

自分で見えない責任を負い自分を不自由にしていたとに、改めて気がつきました。

 

2016年はMちゃんが亡くなり10年目の節目でした。そして長谷川さんにお会いしました。

2019年はAちゃんが亡くなり10年目の節目となります。

今年は自分が何を目標とすればいいのか?何を見直し改善すると良いのか?という問いへの答えが、この解説の中にあったと思います。

 

「手放す」と言ってもゼロになることはなく、全く無関心になることはないでしょう。

 

心の在り方・ウエイトの置き方を変え…自分を今まで以上に大切にしていこうと思っております。

 

 

今までも複数のトラウマに関する本を読んできましたが、良書としておススメできる1冊です。

「何となく理由が分からないけど心が苦しい」

「いつも同じパターンで人や物事につまずいてしまう」…そんな方が読まれても良い作品だと思います。